熱中症には大丈夫?知っておくべき頭痛薬「カロナール」の正しい使い方

毎年暑い時期になると耳に飛び込んでくるのが熱中症のニュースです。

熱中症がどのようなものか、どうすれば熱中症になるのかは理解出来ているはずなのに、それでもなぜ、毎年これほどまでに熱中症で救急搬送される人が後を絶たないのでしょうか。

消防庁の報告によると、熱中症による救急搬送の件数は過去10年間で増加傾向にあり、毎年全国で5万人以上の人が熱中症の症状を訴えているそうです。

そのうち、死亡者数が1000人を大幅に超えた年もありました。

熱中症患者が減少しないのは、熱中症に対する知識がまだまだ足りないということです。

どのような状況下で熱中症になりやすくなるのか、初期症状にはどのようなものがあるのか、対策や予防策についても、十分に勉強しておかなければなりません。

例えば、熱中症に良く効く頭痛薬として知られている「カロナール」について、あなたはどの程度の知識がありますか?

熱中症の症状と予防法、症状改善に役立つ「カロナール」について

主な症状として思い浮かぶのが、頭痛だと思います。
頭痛に対して鎮痛剤を飲むのは正解なのでしょうか。
症状やメカニズムと共にまとめてたいと思います。

熱中症のメカニズム

熱中症を予防するには、まず「なぜ熱中症になるのか」、そのメカニズムを知る必要があります。

なぜ熱中症になるのかを知れば、どうすれば熱中症にならずに済むのかが自然と分かってくるでしょう。

私たち人間の体は、自分自身で体温をコントロールしています。

人間のような恒温動物の場合、通常36度~37度の間で体温をコントロールしているわけですが、この範囲を超えると体が何らかの「異常」をきたすことになるのはお分かりいただけるでしょう。

では、体温をコントロールしているのは体のどの部分なのかというお話になります。

■汗

私たちは暑さを感じると汗をかきます。

実はこの汗には体温を低下させる役割があり、発汗の際の気化熱が私たちの体から体温を奪っていきます。

つまり、汗をかくということは体温をコントロールする上で非常に大切なことなのです。

熱中症の場合、「暑いはずなのに汗をかいていない」という状態がよく見られます。

■血管の拡張と収縮

もうひとつ、私たちの体温をコントロールする上で説明が欠かせないのが、血管の働きです。

寒さを感じると、自律神経の働きによって血管を収縮させ、流れる血液の量を減らすことで体内の熱が外に逃げないようにします。

それとは逆に、暑さを感じたときは、血管を拡張させて血流を促し、体内の熱を外に逃がそうとするのです。

つまり私たちの体温を正常な状態に保っているのは「汗」と「血管」の働きであり、熱中症はこれらの働きが上手くいかなくなった時に起こります。

気温が体温よりも極端に上がると、「発汗しても蒸発しなくなる」、「発汗による水分不足が原因で血管が拡張しなくなる」という問題が発生し、熱中症へとつながることになるのです。

熱中症の症状

知っておくべきなのは熱中症の初期症状です。

初期症状が現れたときに即座に対処できれば、熱中症の悪化を防ぐことが可能です。

 めまいや立ちくらみ、ふらつき
 顔がほてる
 気持ちが悪い
 生あくびが出る
これらの症状は、熱中症の初期症状です。

この時点で対処せずに放っておくと、筋肉の痙攣や吐き気、頭痛、意識障害等の症状へと悪化する危険性があります。

「暑いはずなのに震えている」、「呼びかけに反応しない」、「水分が摂れない」といった状態になったときは、即座に救急車を呼んでください。

熱中症による頭痛について

血管を拡張・収縮させることで発汗を促し、体温をコントロールしているのは自律神経の働きによるものです。

熱中症はこの自律神経が正常に働かなくなった時に症状として現れます。

血管の拡張や収縮が上手くいかなくなること、脱水によって血液内の酸素が少なくなり、脳に十分な酸素が行き届かなくなることが原因で、頭痛を訴えるケースも少なくありません。

熱中症による頭痛は、症状が軽ければ市販の鎮痛剤を飲むことで治まる場合もありますが、鎮痛剤はあくまでも「痛みを和らげるもの」であり、根本的に治療するものではありません。

頭痛を改善させたいなら、まずは熱中症の症状が出たときにどうすべきか考えるのが先決です。

頭痛薬カロナールについて

熱中症で頭痛の症状が現れた時に、「カロナール」という薬を処方する医師が多いようです。

「熱中症の症状に頭痛薬を飲んでもいいの?」と思う人も多いと思いますが、カロナールはもともと解熱鎮痛剤として使われている薬なので、原因が熱中症であれ頭痛を和らげる効果は期待出来ます。

小児に対して処方されることが多いことからも、効き方が穏やかであることが分かります。

ひどい頭痛にはあまり効果がないかもしれませんが、その分副作用の報告も少なく安全性が高いため、熱中症患者に処方されることが多いのでしょう。

正しい使い方としては、まず先に熱中症の症状としての頭痛を和らげる方法を考えてください。

涼しい場所に移動して数回に分けて水分を補給すること。
通気性の良い服装に着替え、横になって身体を休ませること。

それでも「なんとなく頭痛が治らない」という時は、カロナールを服用してみてください。

最後に

熱中症は時間との闘いです。
「熱中症かもしれない」と思ったら、一刻も早く対処しましょう。

時間が経てば経つほど症状は重くなり、命に関わる状態にまで悪化するまであっという間です。

普段から熱中症の予防法や対策について、頭に入れておくようにしてください。

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