スポーツにおける熱中症

熱中症とは

スポーツをする際、体内から発する熱や脱水などにより、痙攣、失神、めまい、意識障害などを起すことがあります。これらは典型的な熱中症の症状であり、近年の高齢者のスポーツ人口増加にも伴い熱中症にかかる人が増えつつあります。

スポーツにおける熱中症発生件数は野球がもっとも多く、登山、マラソンが次ぐと報道されています。いずれもランニング時の発生が多いことが特徴です。

ランニングにより大量の発汗があると体内に必要な水分が減少し、その分しっかり水分補給を行わなければ走りのパフォーマンスが低下するとともに、場合によっては生命に影響を及ぼすこともあります。

以前、学校における運動系クラブ活動の練習中、水を飲むなと言われていましたが、それはとても危険なことだったのです。

熱中症にかかる時期としては真夏の暑いときのみならず、気温が高くなくても、湿度が高い場合やかなり負荷をかけた場合にも熱中症にかかる可能性があるため、油断してはなりません。

熱中症対策は?

ではどのように熱中症対策をすればよいのでしょうか?

まずウエアの選択が大切です。通気性、速乾性に優れたものが望ましく、スポーツ店では最新の素材のものを取り揃えていますので、店員のアドバイスを受けながら適切なスポーツウエアを選びましょう。

運動中直射日光にあたる場合、帽子をかぶることは大切です。ランニング時にはサングラスをして目を保護することも効果的です。

最も大切なのが水分補給です。運動前、運動中、運動後にがぶ飲みせず少量をこまめに摂取していくのが好ましいです。大会の際には前日から多くの水分を摂取しておくことも大切です。

運動中、「喉が乾いた」と感じる時点では、既に相当量の水分を失っています。喉が渇いたと感じていなくても、運動開始して早い時点から水分を補給するようにしましょう。

補給する水分の種類としては、水やスポーツドリンクが望ましく、コーヒー、コーラなどカフェインを含むものは利尿作用により水分減少につながるため控えた方が望ましいです。

なお、目安として体重の3%に相当する水分が失われると体温調節機能が低下して熱中症の原因となると言われています。体重が3%減少するような運動をしている場合、特に
練習中気を付けながら十分な水分補給をしていきましょう。

運動する時間にも注意が必要です。30度を超えるような夏の時期の昼間に運動をせず、できるだけ朝早い時間帯や夕方以降に行うようにしましょう。

熱中症にかかったら

まず涼しい場所へ移動し、頭部や頸部を冷やします。足を高くし手足の末梢から中心部に向けてマッサージをすることも有効です。
それから水、スポーツドリンクを飲ませます。熱痙攣には生理食塩水の補給により回復することもあります。

身体がかなり火照っているときは身体を濡らしてうちわなどで扇ぎ熱放射させることも必要です。

意識がもうろうとしているような場合、吐き気や嘔吐などで水分補給ができない場合、熱が発生し熱射病の疑いがある場合は危険なため、救急車を呼ぶなどして病院へ運び点滴治療等を受けさせることが必要です。

さいごに

熱中症は場合によっては死にも至る危険なものです。軽く考えてこまめな水分補給をせず、炎天下の中で過度な運動をすると取り返しのつかないことになります。

楽しく快適にスポーツを行っていくために、正しい知識を身につけ適切な指導を受けながら取り組んでいきましょう。

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